本施設は、中堅所得世帯に良質な賃貸住宅を供給することを目的とした、川崎市の「川崎市地域特別賃貸住宅B型制度要綱」に基づき、当公社が民有地を購入して建物を建築し、1993(平成5)年に管理運営を開始したものです。この制度は国が創設したものですが、年々、入居者の家賃負担が増加し、一定期間で家賃相場に達する制度となっているため、2004(平成16)年7月必から一般の賃貸住宅事業に切り替えて現在に至っています。
本施設は、1987(昭和62)年に建設され医療系業務施設として利用されていましたが、市街地再開発事業で新たに建設された大規模商業施設に入居できない権利者の移転先として、公社が市からの借入金により1996(平成8)年に取得したものです。現在、当初の権利者の大半が入れ替わっているため、他の区画も含めて一般賃貸ビルとして管理、運営を行っています。医療・美容・カフェ・事務所などを中心とした賃貸募集を行うことで、建物の品格を保つことにより地域の賃貸ニーズに対応しています。
本施設は、土地所有者と当公社が共同で建設し、1973(昭和48)年に完成したものです。工事完成後、3階と4階の一部を区分所有建物として当公社が所有し、4階部分に公社の本社事務所を開設し約2年半使用していました。その後、川崎市の関連機関に賃貸していましたが、その賃貸借が終了したことから2010(平成22)年7月に3階へ本社を移転し、現在は、4階を川崎市に賃貸し、3階を本社拠点として活用しています。